国内旅行のシニア割引を調べていると、情報がバラバラで「結局どれがお得なの?」と迷ってしまいますよね。
50歳からのじゃらんや楽天トラベルのシニアプラン、大人の休日倶楽部、ジパング倶楽部、おとなび、JALやANAのシニア割引、高速バスシニア割引、シニア向けツアーや旅行商品など、名前だけ見てもかなりの数があります。
シニア旅行のおすすめプランや熟年夫婦の旅行プランを検索している方の多くは、「できればグレードは落としたくないけれど、費用はしっかり抑えたい」という本音をお持ちかなと思います。
私もシニアデイズの運営を通して、そうした声をたくさん聞いてきました。
このページでは、国内旅行のシニア割引の全体像を整理しながら、50歳からのじゃらんや楽天トラベルのシニアプラン、大人の休日倶楽部やジパング倶楽部、おとなび、JALとANAのシニア割引、高速バスシニア割引、シニア向けツアーや旅行商品の使い分けまで、まとめて分かりやすく整理していきます。
読み終わるころには、あなた自身の年齢や旅のスタイルに合った割引をスッと選べるようになるはずです。
ここ、かなりモヤモヤしやすいところなので、一緒に整理していきましょう。
国内旅行のシニア割引を知る
・楽天トラベルのシニアプラン
・大人の休日倶楽部
・ジパング倶楽部
まずは、国内旅行のシニア割引の中でも「宿泊・ツアー」まわりを整理していきます。50歳からのじゃらんや楽天トラベルのシニアプラン、といった人気サービスに加えて、大人の休日倶楽部やジパング倶楽部など、JR系の会員サービスも含めて、どういう人に向いているのかを具体的にお話ししますね。
50歳からのじゃらん

50歳以上ならぜひチェックしておきたいのが、旅行予約サイトじゃらんの50歳からのじゃらんです。宿泊代表者が50歳以上であれば利用できるプランが多く、同伴者が何歳でも使えるのがポイントですよ。
プランによっては、通常料金より安いだけでなく、ワンドリンクサービスや夕食グレードアップなど「ちょっと嬉しい特典」が付くこともあります。価格そのものの割引と、プラスアルファの特典をセットで狙えるのが、50歳からのじゃらんならではのメリットです。
50歳からのじゃらんで見るべきポイント
・同伴者の年齢制限の有無
・平日限定か、土日も対象か
・素泊まりか、1泊2食付きか
同じエリア・同じ価格帯でも、シニア向けプランは「お部屋おまかせ」なのか「眺望指定できる」のか、といった違いもあります。料金だけでなく、滞在イメージと照らし合わせて選ぶのが大事ですね。
- 50歳以上なら「50歳からのじゃらん」でまず検索する
- 同じ宿でも通常プランよりシニアプランがお得なことが多い
- 「特典内容」と「キャンセル規定」も必ず確認する
金額や割引率は、時期や宿によって変動します。ここで紹介する内容はあくまで一般的な傾向ですので、正確な条件や最新価格は、必ず各予約サイトの公式ページで確認してください。
楽天トラベルのシニアプラン

楽天トラベルには、公式に「楽天トラベルのシニアプラン」と統一された仕組みがあるというより、各宿が独自に用意しているシニア向けプランがたくさん集まっているイメージです。「シニア」「60歳以上」「シニアプラン」といったキーワードで検索すると、対象の宿がずらっと出てきます。
じゃらんとの大きな違いは、楽天ポイントとの相性の良さです。日頃の買い物で貯めたポイントを宿泊費に充てられるので、実質的な割引率がさらに高くなるケースも少なくありません。
楽天トラベルでの探し方のコツ
・「50歳以上限定」や「熟年夫婦向け」などの文言もチェックする
・ポイント倍率アップの日(お買い物マラソンなど)を狙う
また、熟年夫婦の旅行プラン向けに「夫婦2人で何歳以上なら割引」というユニークな条件のプランもあります。年齢条件が「代表者のみ」なのか「同室合計年齢」なのかは、しっかり確認しておきたいところですね。
楽天トラベルは、シニア専用ページが見つかりにくいときもあります。その場合は、「エリア+シニア」「エリア+60歳以上」などのキーワードで絞り込み検索をすると、シニア向けプランを拾いやすくなりますよ。
大人の休日倶楽部

JR東日本・JR北海道エリアをよく旅するなら、大人の休日倶楽部はぜひ検討してほしいサービスです。50歳以上から入会できる会員制で、「ミドル」と「ジパング」の2つの区分があります。
通常時のきっぷ割引だけでなく、大人の休日倶楽部パスという「新幹線・特急乗り放題」のフリーパスが最大の目玉ですね。発売期間に合わせて旅を組める方なら、東北や北海道を一気に巡る旅にぴったりです。
大人の休日倶楽部を活かすコツ
- 年に2〜3回以上、東日本エリアを鉄道で旅行する人向き
- パスの発売期間に合わせて「行きたい地域」をまとめて巡る
- 宿は50歳からのじゃらんやシニアプランと組み合わせる
東日本エリアの新幹線シニア割引については、シニアデイズでまとめている東日本で使える新幹線のシニア割引のお得な活用法も参考になると思います。組み合わせ方まで詳しく整理しているので、「東日本での旅をじっくり楽しみたい」という方は覗いてみてくださいね。
ジパング倶楽部
全国のJR線を広く利用するシニアにとって、ジパング倶楽部は外せない存在です。概ね65歳以上を対象にした有料会員制サービスで、JR全線のきっぷが一定回数まで2〜3割引になるのが最大の特徴です。
具体的な割引率や条件は時期やJR各社のルールによって変わることがありますが、長距離の新幹線や特急を年に数回以上利用する方であれば、会費の元を取りやすい制度と言えます。
ジパング倶楽部を検討するときのチェックポイント
・1年のうち、JRでどのくらい長距離旅行をする予定か
・繁忙期や一部列車は割引対象外になる場合があること
注意したいのは、「すべての列車・すべての時期が割引になるわけではない」という点です。金額面のメリットだけを過度に期待しすぎず、「旅に出るきっかけが増える会員証」として捉えると、ちょうど良いバランスになりますよ。
シニア割引を使った国内旅行で旅を快適に
・JAL、ANAのシニア割引
・高速バスのシニア割引の選び方
・シニア向けツアーの選択基準
・宿泊予約でシニアプラン活用
・シニア割引を使った国内旅行のまとめ
ここからは、国内旅行のシニア割引の中でも「移動手段」と「ツアー選び」に焦点を当てていきます。おとなびをはじめとしたJR各社のサービス、JALとANAのシニア割引、高速バスのシニア割引、シニア向けツアー、そして宿泊予約時のシニアプラン活用まで、実際の旅の動線に沿ってお話ししますね。
おとなび会員で安く旅する

西日本方面の鉄道旅をよくするなら、JR西日本のおとなびは見逃せません。50歳以上であれば、JR西日本の会員サービスWESTERに登録するだけで無料でおとなび会員になれるのが嬉しいところです。
おとなび会員限定の「おとなびWEB早特」は、山陽新幹線や特急がかなりお得な料金で利用できる切符で、予約タイミングさえ合えば、通常運賃との差はかなり大きくなることもあります。
おとなび活用のリアルなイメージ
・山陽新幹線+在来線特急を組み合わせて、山陰・山陽エリアを周遊
・おとなび向けフリーきっぷの発売時期に合わせて「特定エリア集中旅」
JRのシニア割引を一覧で眺めたい方には、シニアデイズのJRのシニア割引活用法も役立つと思います。東日本・西日本・九州など、エリアごとのサービスを整理しているので、「自分の生活圏に合うのはどれ?」という視点で見やすいはずです。
JAL・ANAのシニア割引

飛行機で国内旅行をするなら、JALとANAのシニア割引もチェックしておきたいところです。どちらも基本的には65歳以上を対象とした特別運賃で、搭乗日当日の空席を割引価格で購入できる仕組みになっています。
JALの当日シニア割引は、JALマイレージバンク会員やJALカード会員が対象で、搭乗日当日の0時から出発20分前まで予約可能です。ANAのスマートシニア空割も同じく65歳以上が対象で、当日の空席状況に応じた料金が設定されます。
JAL・ANAのシニア割引の共通ポイント
・対象者はマイレージ会員やカード会員であることが条件
・搭乗日当日のみ予約可能(事前予約は不可な場合が多い)
・空席状況によっては、早割の方が安いこともある
ここで大事なのは、「必ず一番安くなる」とは限らないという点です。早めに予定が決まっているなら、早割やツアー商品を含めて比較した方が良い場合も多いですね。反対に、直前まで予定が読めない方にとっては、シニア割引が心強い選択肢になります。
高速バスのシニア割引の選び方

高速バスはもともとの運賃が安いため、常設のシニア割引が少ないのが実情です。ただ、全くないわけではなく、WILLER EXPRESSのように55歳以上を対象とした割引を持っている会社もありますし、地域によってはシニア定期券を持っていると一部の高速バスが割引になるケースもあります。
とはいえ、シニア世代が高速バスをお得に使う場面では、年齢による割引よりも「早割」「クーポン」「キャンペーン」を組み合わせる方が現実的なことが多いと感じています。
高速バスを使うときのチェック項目
・早割やネット限定割引の方が安くならない
・夜行便か昼行便か(体の負担の違い)
・3列シートやゆったりシートが選べるか
高速バスは、健康状態や体力との相談がとても大切です。料金だけを見るのではなく、「翌日に疲れを残さず動けるか」という視点も含めて検討してもらえたらと思います。必要であれば、鉄道や飛行機との併用も視野に入れてみてくださいね。
シニア向けツアーの選択基準
「自分で全部手配するのはちょっと大変」という場合は、シニア向けツアーや旅行商品を活用するのも一つの手です。シニア向けの旅行会社や、一般の大手旅行会社のシニア専用カタログなどでは、歩く距離が短めだったり、観光地の数を絞っていたりと、ゆったり楽しめるツアーが用意されています。
シニア向けツアーを選ぶときのポイント
・バス移動時間の長さと休憩の頻度
・ホテルのランクよりも「立地」と「バリアフリー性」
・同世代の参加者が多いかどうか
ツアーパンフレットやWebページには、健康状態に関する注意書きがあることも多いです。少しでも不安があれば、申し込み前に旅行会社に直接相談するのがおすすめです。「このくらい歩きますが大丈夫ですか?」と具体的に聞いてみると、ミスマッチをかなり防げますよ。
宿泊予約でシニアプラン活用

国内旅行のシニア割引で、一番インパクトが大きいのは「宿泊費」だと感じています。じゃらんの50歳以上限定プランや楽天トラベルのシニアプラン、ホテル公式サイトが用意するシニアプランなど、探し方次第でかなりの選択肢が見つかります。
例えば、全国チェーンのビジネスホテルやシティホテルでも、「60歳以上限定」「シニアプラン」の名前で、室料割引や朝食無料といった特典が用意されていることがあります。また、温泉地の旅館では、平日限定のシニアプランで料金をぐっと抑えられるケースも多いですね。
シニアプランを探すときのチェックリスト
・平日限定か、土日も対象か
・食事内容(通常プランと同じかどうか)
・キャンセル規定(割引プランほど厳しいことがある)
星野リゾートのように、シニア向けの長期・定期利用プランを用意しているリゾートもあります。興味のある方は、シニアデイズで詳しく紹介している星野リゾートのシニア割引完全ガイドも、あわせてチェックしてみてください。
宿泊費を抑える3つの軸
- 年齢条件付きのシニアプランを優先的に探す
- 平日・オフシーズンを狙って料金自体を下げる
- ポイント還元(楽天ポイントなど)も含めて実質負担額を見る
なお、ここでご紹介している割引内容や価格は、あくまで一般的な傾向です。必ず各宿泊施設や予約サイトの公式情報を確認し、条件に納得したうえで予約するようにしてくださいね。
シニア割引を使った国内旅行のまとめ
ここまで、国内旅行のシニア割引について、宿泊サイト(50歳からのじゃらん・楽天トラベルのシニアプラン)、JR系サービス(大人の休日倶楽部・ジパング倶楽部・おとなび)、JALとANAのシニア割引、高速バスシニア割引、シニア向けツアー、シニアプランを使った宿泊など、かなり幅広く見てきました。
改めてお伝えしたいのは、国内旅行のシニア割引は「単体で一番お得なもの」を探すより、いくつかを組み合わせてトータルで節約する方が効果が大きいということです。例えば、交通費は大人の休日倶楽部やおとなび、宿泊は50歳からのじゃらんやシニアプラン、現地観光は自治体のシニア優待を使う、といったイメージですね。
国内旅行のシニア割引を使いこなすステップ
- 自分の年齢とよく使うエリアを整理する
- JR・航空・宿泊のうち、どこに一番お金がかかっているか把握する
- メインになるシニア割引(例:大人の休日倶楽部やおとなび)を1〜2つ決める
- そのうえで、じゃらんや楽天トラベルのシニアプランを組み合わせる
シニアデイズでは、分野ごとのシニア割引を一覧にしたシニア割引一覧で毎日をお得に楽しむコツもまとめています。交通・宿泊・外食・レジャーを横断して整理しているので、「旅行以外のシニア割引も知りたい」ときの参考になるはずです。
最後にもう一度だけ、大事なことをお伝えします。このページで紹介した金額や条件は、すべて一般的な目安です。正確な情報は、必ず各サービスや施設の公式サイト・窓口で確認してください。健康状態や持病がある場合は、無理のない旅程になっているかどうかを、医師や旅行の専門家とも相談しながら決めてもらえたら安心です。
国内旅行のシニア割引は、うまく使えば「我慢する節約」ではなく、ちょっと贅沢しながらもお財布に優しい旅を実現してくれます。あなたのペースで、あなたらしい旅を楽しんでくださいね。
