「シニア割引って、どこで何歳から使えるの?」と思ったことはありませんか。
実は、飲食店、スーパー、映画館、交通機関、携帯電話まで、日常生活のあらゆるシーンでシニア向けの割引やお得なサービスが存在します。
ただ、対象年齢がバラバラだったり、カードの登録が必要だったり、特定の日だけだったりと、ひとつひとつ調べるのはなかなか大変ですよね。
私自身、60代になってから「こんなに割引があるなら早く知りたかった」と思ったサービスがいくつもありました。
特に飛行機のシニア割引を初めて使ったときの「え、こんなに安くなるの?」という驚きは今でも忘れられません。
そこでこの記事では、シニア割引の一覧を業種別にまるごとまとめました。60代の方はもちろん、50代の方でも使えるサービスも多数ありますよ。
ぜひ参考にして、毎日の生活や旅行をもっとお得に楽しんでください。
シニア割引一覧:日常生活でお得に使えるサービスまとめ
まずは毎日の生活で身近な飲食店・スーパー・ドラッグストア・映画館のシニア割引を見ていきましょう。「知っているだけで得する」サービスが本当にたくさんあります。それぞれの特徴や使い方のコツもあわせてご紹介しますね。
何歳から使える?

「シニア割引」と聞くと、なんとなく65歳からのイメージがありますよね。でも実は、もっと若い年齢から使えるものがどんどん増えています。企業側も「50代・60代のアクティブシニア」を積極的に取り込もうとしているからです。
大きな区切りとして、次の4つの年齢帯が目安になります。
・55歳から:イオン「G・G感謝デー」、イオンシネマ「ハッピー55」など。スーパーや映画館でいち早くお得が始まります。
・60歳から:すかいらーくグループ、スシロー、イトーヨーカドー、ツルハドラッグ、スカイマークなど。この年齢を境に使えるサービスが一気に増えます。
・65歳から:ANAやJALの航空シニア割引、国立博物館・美術館の無料優待など。旅行や文化的な活動がよりお得になります。
さらに、70歳以上になると東京都のシルバーパスや大阪市の敬老パスといった、自治体が提供する移動支援制度も加わります。年齢が上がるほど、使えるサービスの幅も広がるイメージです。
また、カードや会員証が必要なサービスは、対象年齢になったらなるべく早めに申し込んでおくのがおすすめです。手続きに少し時間がかかるケースもありますし、一度登録してしまえばその後はずっと自動的に割引が受けられますよ。
ファミレスはどこがお得?
外食チェーンの中でも、ファミリーレストランのシニア割引は特に充実しています。単純な割引だけでなく、スタンプ特典や同伴者への適用など、使い方次第でさらにお得になる仕組みが用意されています。主要チェーンの内容を詳しく見ていきましょう。
すかいらーくグループ「プラチナパスポート」
すかいらーくグループの「プラチナパスポート」は、シニア向けファミレス割引の代表格といえます。60歳以上であれば誰でも無料で取得でき、ガスト・バーミヤン・ジョナサン・夢庵・藍屋・ステーキガストなどグループの12ブランドすべてで共通して使えます。
割引内容は飲食代金の5%オフ。一見地味に見えますが、1グループ6名まで(本人+同伴5名)が対象になるため、家族や友人と一緒に行けば節約額がぐっと大きくなります。年に数回、3〜4人で食事をするだけでも年間数千円の節約になりますよ。
パスポートは店頭で申し込むか、すかいらーくのアプリからも取得できます。来店時に提示するだけでOKなので、操作が簡単なのもうれしいポイントです。
星乃珈琲店「シニアDay」
コーヒー好きの方に特におすすめなのが、星乃珈琲店の「シニアDay」です。65歳以上を対象に毎月15日をシニアデーとして設定しており、シニアカードを提示すると会計が10%オフになります。さらに、コーヒー券(回数券)を購入する際にも15%引きになるので、よく通う方はまとめ買いするとさらにお得です。
星乃珈琲店は落ち着いた雰囲気で長居しやすく、シニア世代に人気のカフェです。友人とのランチや、一人でゆっくりする時間にぴったりですね。
和食さと「さとシニアくらぶ」
和食さとが提供する「さとシニアくらぶ」は、65歳以上を対象にした会員制の優待プログラムです。会員証を提示するだけで会計から3%オフになるうえ、スタンプを集めると特典がもらえる仕組みも用意されています。
3%という数字は少なく感じるかもしれませんが、毎月何度も通う「行きつけ」として使えば、年間を通じた節約額は意外と大きくなります。また、スタンプ特典があることで「通う楽しみ」が増すのも、シニア層から支持される理由の一つです。
食べ放題チェーンの割引

しゃぶしゃぶや焼肉、回転寿司などの食べ放題チェーンでも、シニア向けの割引が広がっています。注文時に年齢を申告するか、証明書を提示するだけで適用されるものが多く、手続きの手間が少ないのが特徴です。
| ブランド名 | 対象年齢 | 割引内容 | 利用方法 |
|---|---|---|---|
| しゃぶ葉 | 60歳以上 | コース料金300〜500円引き | 年齢申告によるシニア区分選択 |
| 焼肉きんぐ | 60歳以上 | コース料金500円引き(一部300円) | 注文時にシニア区分を選択 |
| 牛角 | 65歳以上 | 食べ放題コース500円引き | 注文時に申告(実施店舗限定) |
| ゆず庵 | 65歳以上 | 食べ放題コース500円引き | ゆず倶楽部加入または証明書提示 |
| しゃぶしゃぶ温野菜 | 60歳以上 | コース料金500円引き | 注文時にシニア区分を選択 |
| スシロー | 60歳以上 | 会計5%オフ | 平日限定、シニアカード提示 |
| かっぱ寿司 | 65歳以上 | 会計5%オフ | 平日限定、プラチナ優待カード提示 |
| はま寿司 | 65歳以上 | 平日1人50円引き(最大6名) | 平日限定、シニアパス提示 |
回転寿司3チェーン(スシロー・かっぱ寿司・はま寿司)はいずれも平日限定という条件がありますが、平日に時間が取りやすいシニア世代にとってはあまりデメリットになりません。むしろ、平日は空いていてゆっくり食べられるメリットもありますよ。
スーパーの特典日はいつ?
食料品や日用品の買い物で毎月コツコツ節約できるのが、スーパーのシニア割引です。「特定の日に買うだけ」というシンプルな条件なので、一度習慣にしてしまえば意識しなくても節約できるようになります。
イオン・ダイエー「G・G感謝デー」(55歳以上)
イオングループ最大の特徴は、55歳以上という比較的低い年齢から始まることです。毎月15日に、G・G WAON(電子マネー)やイオンカードで支払うと5%オフになります。
注意点は、現金払いでは割引が受けられないこと。G・G WAONカードの申し込みが必要ですが、申込手続き自体はイオン店頭やオンラインで完結します。一度作ってしまえば、毎月15日に買い物するだけで自動的に5%引きになりますよ。
また、15日は年金支給日(偶数月)と重なっているため、多くのシニア層が買い物に来ます。早めの時間帯に行くと比較的すいていておすすめです。
イトーヨーカドー「シニアナナコデー」(60歳以上)
イトーヨーカドーは毎月15日と25日の2回、シニアナナコカードの提示で5%オフになります。15日だけでなく25日も設定されているのが他店と異なる点です。15日に行けなかった月でも、25日に行けばお得になります。
ナナコカードはセブン-イレブンでも使えるため、コンビニでの少額購入にも活用できます。生活圏内にセブン-イレブンやイトーヨーカドーがある方には特に使い勝手の良いカードです。
カスミ「シニアパスポート」(60歳以上)
関東地方を中心に展開するカスミでも、60歳以上を対象にシニアパスポートを提示すると指定のシニアデーに5%オフになります。地元スーパーとして根強い人気を誇るカスミは、生鮮食品の充実度が高く、毎日の食材調達に重宝しているシニアも多いようです。
トイザらス「まご割」(50歳以上)
お孫さんのいる方に見逃せないのが、トイザらスの「まご割」です。50歳以上を対象に、毎月15日のポイントカード提示で1,000円以上の購入から10%オフになります。おもちゃ・ゲームは単価が高いため、10%の割引は家計に直結します。
| 店舗名 | 対象年齢 | 割引内容 | 実施日・条件 |
|---|---|---|---|
| イオン・ダイエー等 | 55歳以上 | 5%オフ | 毎月15日、G・G WAON等決済 |
| イトーヨーカドー | 60歳以上 | 5%オフ | 毎月15日・25日、シニアナナコ提示 |
| カスミ | 60歳以上 | 5%オフ | 指定シニアデー、パス提示 |
| 東京靴流通センター | 55歳以上 | 10%オフ | 毎月14〜17日、1,000円以上購入 |
| トイザらス | 50歳以上 | 10%オフ | 毎月15日、ポイントカード提示 |
ドラッグストアの割引は?
薬や健康食品、日用品を購入するドラッグストアでも、シニア向けの特定日割引が広まっています。毎月一定の日に割引やポイントアップが集中しているため、把握しておくと買い物計画が立てやすくなります。
スギ薬局「Goハッピーデー」(60歳以上)
スギ薬局は毎月15〜17日の3日間、60歳以上を対象に5%オフを実施しています。「15日・16日・17日」と3日間の幅があるのが便利で、15日が都合の悪い週でも翌日以降に行くことができます。
スギ薬局はドラッグストアとしての品揃えだけでなく、調剤薬局の機能も充実しているため、薬を定期的に受け取りに行く方にとっても節約につながります。お薬手帳アプリとの連携で管理もしやすくなっていますよ。
ツルハドラッグ「シニア感謝デー」(60歳以上)
ツルハドラッグも同様に毎月15〜17日の3日間、60歳以上のポイントカード会員に5%オフを提供しています。北海道・東北・北陸を中心に全国展開しており、地方在住の方にも使いやすい店舗です。
ツルハのポイントカードは通常時もポイント還元率が高く、シニアデー以外の日もコツコツとポイントが貯まります。貯まったポイントは次回の買い物に使えるので、長期的な節約効果があります。
ウエルシア「シニアパスポート」(60歳以上)
ウエルシアは毎月15日・16日にポイント3倍デーを実施しています。割引ではなくポイントアップですが、ウエルシアはTポイント(現Vポイント)やWAONポイントと連携しているため、日常的にこれらのポイントを使っている方には非常に使い勝手が良いです。
特に「ウエル活」と呼ばれる、毎月20日にTポイントを1.5倍相当で利用できるサービスとの組み合わせが、節約上手なシニア層に人気です。
| 店舗名 | 対象年齢 | 特典内容 | 実施日 |
|---|---|---|---|
| スギ薬局 | 60歳以上 | 5%オフ | 毎月15〜17日 |
| ツルハドラッグ | 60歳以上 | 5%オフ | 毎月15〜17日 |
| ウエルシア | 60歳以上 | ポイント3倍 | 毎月15・16日 |
映画館のシニア料金は?
映画館のシニア割引は、特別な手続きなしに年齢証明書一枚で受けられるシンプルな割引として、シニア世代に広く親しまれています。一般料金(2,000円前後)と比べると毎回数百円単位の節約になりますし、年に数本観るだけでも年間の節約効果はかなりの金額になります。
TOHOシネマズ(60歳以上・1,300円)
国内最大のシネコンチェーンであるTOHOシネマズは、60歳以上を対象に1,300円の「シニア料金」を設定しています。通常の一般料金2,000円と比べると700円の節約です。月に2本観れば毎月1,400円、年間では16,800円もお得になる計算です。
チケットの購入は窓口でも、スマートフォンのWebサイト・アプリからでも可能です。オンラインで「シニア」を選択して購入する場合は、入場時に年齢確認が行われることがあります。運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど、生年月日がわかるものを必ず持参しましょう。
イオンシネマ「ハッピー55」(55歳以上・1,200円)
イオンシネマの「ハッピー55」は、55歳から利用できるシニア割引です。通常料金は1,200円となっており、映画館の中でも比較的リーズナブルな設定です。さらに、イオンシネマの会員サービス「ワタシアタープラス」に加入すると1,100円になります。
イオンシネマはイオンモール内に併設されていることが多いため、映画を観た後にショッピングやランチが楽しめるのも魅力です。「G・G感謝デー(毎月15日)」とうまく組み合わせれば、映画+買い物をまとめてお得に楽しめます。
その他の映画館
MOVIX(松竹系)・109シネマズ(東急系)なども60歳以上のシニア料金を設定しています。料金は各施設によって多少異なりますが、おおむね1,200〜1,300円程度です。近くのシネコンがどのチェーンに属しているかを確認しておくと便利ですよ。
交通・旅行でも使えるシニア割引一覧

次は、移動や旅行に関わるシニア割引を確認していきましょう。交通機関の割引をうまく使えば、旅行費用をぐっと抑えることができます。「遠出はお金がかかる」と思っていた方も、これを読めばきっと旅行が身近に感じられるはずです。
電車の割引はある?
JRのシニア向けサービスは、早めに入会しておくほどお得です。特に「大人の休日倶楽部」は旅行好きのシニア世代に圧倒的な人気を誇る制度です。
JR東日本・北海道「大人の休日倶楽部」
この制度は、50歳から入会できる「ミドル」と、男性65歳・女性60歳から入会できる「ジパング」の2つのコースが用意されています。
ミドルコースは年会費が必要ですが、会員限定の旅行商品や早期割引きっぷが利用でき、旅行の幅が広がります。一方、ジパングコースでは新幹線・特急を含む運賃が最大30%割引になるため、遠出の多い方には特に価値の高い制度です。
たとえば、東京〜仙台の新幹線(通常片道6,000円前後)を30%引きで利用すれば、往復で約3,600円の節約になります。年に3〜4回旅行をするだけで年会費を十分にペイできますよ。
JR西日本「おとなび」
50歳以上を対象にしたJR西日本の会員サービスです。Web限定の「おとなびWEB早特」は通常より大幅に安いきっぷが購入でき、山陽新幹線・特急列車などが割引になります。
おとなびはスマートフォンやパソコンからの申込・予約が基本となるため、ネットを使いこなせる方には特に便利です。「旅先を決めたらすぐ検索」という習慣をつけると、お得なきっぷが見つかりやすくなります。
新幹線のシニア割引については、新幹線のシニア割引を年齢別に詳しく解説した記事もあわせてご覧ください。
飛行機が格安になる?
飛行機のシニア割引は、知る人ぞ知る「最強クラスの割引」です。条件はありますが、うまく活用すれば通常運賃の半額以下で旅行できることもあります。
ANA「スマートシニア空割」(65歳以上)
ANAのスマートシニア空割は、65歳以上のマイレージ会員を対象に、搭乗当日の空席があれば通常運賃から60%以上割引で搭乗できる制度です。「当日予約可能」なので、朝に「今日どこか行こうかな」と思い立って利用できるのが大きな魅力です。
ただし、繁忙期や人気路線では空席がないこともあります。旅行の日程を多少柔軟に決められる方や、「思い立ったら吉日」タイプの方に特におすすめです。
JAL「当日シニア割引」(65歳以上)
JALも同様に65歳以上を対象とした当日割引を提供しています。搭乗当日、空席がある便に限って通常運賃の60%以上引きで搭乗できます。ANAとの違いは事前予約ができない点で、当日空港またはWebで空席を確認してから購入する形になります。
JALはサービスの充実度が高く、機内食や座席の快適さを重視する方に人気です。当日割引をうまく使えば、快適なフライトをかなりお得に楽しめます。
LCC・中堅航空会社の割引
大手2社以外にも、スカイマーク・AIRDO・ソラシドエア・スターフライヤーなどがシニア向け割引を設定しています。スカイマークは60歳からと年齢設定が低めで、しかも事前予約できるのが特徴です。
| 航空会社 | 制度名 | 対象年齢 | 割引の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ANA | スマートシニア空割 | 65歳以上 | 60%以上割引 | 当日予約可、マイレージ会員登録必要 |
| JAL | 当日シニア割引 | 65歳以上 | 60%以上割引 | 搭乗当日空席時のみ、予約不可 |
| スカイマーク | シニアメイト1 | 60歳以上 | 40%以上割引 | 事前予約可(席数限定) |
| AIRDO | DOシニア65 | 65歳以上 | 最大50%以上割引 | 北海道路線中心、要公的書類 |
| ソラシドエア | 65歳からのシニア割 | 65歳以上 | 約60%以上割引 | 九州路線中心、当日予約可 |
| スターフライヤー | スターシニア | 65歳以上 | 約60%以上割引 | 羽田〜九州等、当日予約可 |
各航空会社の詳しい料金と注意点については、各航空会社のシニア割引を詳しく比較した記事をご参照ください。
バスの無料パスって?

都市部に住む高齢の方にとって、自治体が提供するシニア向けのバス・電車パスは生活の強い味方です。移動費の節約はもちろん、外出を後押しして健康維持にもつながります。
東京都「シルバーパス」(70歳以上)
東京都のシルバーパスは、70歳以上の都民を対象に都内の民営バス・都営地下鉄・都営バス・都電荒川線・日暮里・舎人ライナーが乗り放題になる優れた制度です。
年額は住民税の課税状況によって異なり、非課税の方は年額1,000円、課税の方は年額20,510円(2024年度時点)です。1日2回乗り降りするだけで、数ヶ月でもとが取れる計算になります。申請は毎年9月1日〜10月31日の間に住んでいる区市町村の窓口または郵便局で行います。
シルバーパスがあると「ちょっとそこまで」という外出のハードルがぐっと下がります。買い物、病院、趣味のサークルへの参加など、日常的な移動が気軽になりますよ。
大阪市「敬老優待乗車証(敬老パス)」(70歳以上)
大阪市の敬老パスは、70歳以上の市民を対象に市内の地下鉄・バスが1乗車50円の低額で利用できる制度です。完全無料ではありませんが、1回の移動が50円というのは通常料金(230〜280円程度)と比べると大幅なお得です。
申請は大阪市の各区役所で行い、年に1回更新が必要です。外出の回数が多い方ほど恩恵が大きく、毎日1〜2回利用するだけで月に数千円の節約になります。
その他の自治体の制度
シルバーパスや敬老パスは東京・大阪だけでなく、全国の多くの自治体が独自の制度を設けています。内容は地域によって大きく異なり、完全無料のところもあれば、バス回数券を配布しているところもあります。お住まいの市区町村の公式サイトか、役所の窓口で「高齢者向けの交通支援」について確認してみてください。
免許返納でお得になる?
高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となる中で、運転免許の自主返納を後押しするさまざまな特典制度が全国で広がっています。「車がなくなると生活が不便になる」という不安は多くの方が持っているものですが、返納後の生活を経済的にサポートする仕組みが充実しつつあります。
運転経歴証明書とは
運転免許を自主返納すると、申請することで「運転経歴証明書」が交付されます。この証明書は公的な身分証明書として使えるほか、全国の「サポート店」と呼ばれる加盟店で各種特典を受けるためのパスポートとして機能します。
発行手数料は1,100円で、最寄りの警察署や運転免許センターで申請できます。有効期限がないため、一度取得すれば何年でも使い続けられます。
主な返納特典の内容
特典の内容は地域や店舗によって異なりますが、一般的に以下のようなカテゴリーでサービスが提供されています。
・買い物:百貨店・スーパーでの配送料割引または無料化、購入金額からの割引
・医療、福祉関連:眼鏡・補聴器・電動車椅子の購入割引
・金融:一部の銀行・信用金庫で定期預金の金利上乗せ
大阪府の場合、65歳以上の返納者を対象に百貨店での配送料割引、タクシー10%引き、電動車椅子の購入補助、飲食店での割引などが提供されています。東大阪市のように、返納後の公共交通機関の利用費の一部をキャッシュバックしてくれる自治体もあります。
携帯の割引はある?
携帯電話もシニア向けの特別プランや割引が各社から提供されています。特に「電話をよくかける」というシニア世代の特性に合わせた「通話定額」の割引が充実しており、毎月の通信費を大きく節約できる可能性があります。
楽天モバイル「最強シニアプログラム」(65歳以上)
楽天モバイルは65歳以上を対象に「最強シニアプログラム」を展開しています。楽天ポイントの還元特典や、専用サポートの充実など、シニア層が安心してスマートフォンを使い続けられる環境を整えています。
楽天モバイルは国内通話かけ放題・データ無制限(一定量超過後は低速)が基本プランに含まれており、電話をよくかける方には非常にコストパフォーマンスが高いです。
ソフトバンク「60歳以上通話おトク割」(60歳以上)
ソフトバンクでは60歳以上の契約者を対象に、定額通話オプションの料金から毎月1,100円割引になるサービスを提供しています。これにより、実質的に国内通話かけ放題オプションを大幅に安く利用できます。
ソフトバンクショップには「シニア向けサポート」に特化したスタッフが常駐している店舗も増えており、スマートフォンの操作に不安がある方でも安心して相談できます。
ワイモバイル・UQモバイル(60歳以上)
格安SIMのワイモバイルとUQモバイルは、それぞれ60歳以上向けの通話定額割引を設けています。月々の基本料金自体が大手キャリアよりも安いうえに、さらに通話割引が加わるため、スマートフォン代を大幅に抑えたい方に向いています。
ただし、一部エリアでは大手キャリアよりも電波が弱い場合もあります。ご自身の生活圏での電波状況を事前に確認することをおすすめします。
イオンモバイル「やさしいプラン」(60歳以上)
イオングループが提供するイオンモバイルには、60歳以上を対象とした「やさしいプラン」があります。料金プラン自体が安価に設定されており、イオン店舗内のカウンターで対面サポートが受けられるため、スマートフォンが苦手な方にも安心です。
| キャリア | 制度名 | 対象年齢 | 主な特典 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 最強シニアプログラム | 65歳以上 | ポイント還元・専用サポート |
| ソフトバンク | 60歳以上通話おトク割 | 60歳以上 | 通話オプション1,100円/月割引 |
| ワイモバイル | 60歳以上通話ずーっと割引 | 60歳以上 | かけ放題オプション定額割引 |
| UQモバイル | 60歳以上通話割 | 60歳以上 | かけ放題オプション料金割引 |
| イオンモバイル | やさしいプラン | 60歳以上 | 低価格プラン・店舗サポート充実 |
シニア割引一覧の活用法は?
ここまで、飲食・小売・娯楽・交通・通信と幅広いシニア割引一覧をご紹介してきました。「種類が多すぎて何から始めればいいかわからない」と感じた方もいるかもしれませんね。そこで最後に、シニア割引をうまく活用するための実践的なコツをお伝えします。
コツ①:よく行く場所から始める
まずは「自分がよく行く場所・使うサービス」で使える割引から始めるのがおすすめです。毎週スーパーで買い物をするなら「イオンのG・G感謝デー」、映画が好きなら「映画館のシニア料金」、旅行が趣味なら「JRの大人の休日倶楽部」といった具合に、自分の生活スタイルに合ったものから一つずつ取り入れていきましょう。
コツ②:手続きは「対象年齢になったらすぐ」が鉄則
カードや会員証が必要なサービスは、申し込みに数日〜数週間かかることがあります。対象年齢になったらなるべく早めに手続きを済ませておきましょう。「まだ急がなくていいか」と後回しにしているうちに、気づけば何ヶ月も損している…というのはよくあるパターンです。
コツ③:特定日をカレンダーに書き込む
スーパー・ドラッグストアのシニアデーは毎月15日前後に集中しています。スマートフォンのカレンダーに「15日:シニア割引の日」と繰り返し設定しておくと、うっかり忘れる心配がなくなります。
コツ④:デジタルと紙の両方を活用する
最近はアプリやWEBサイトからの登録で割引が受けられるサービスが増えています。スマートフォンが苦手な方は、紙のカードや証明書で対応できるサービスを優先して使い、徐々にデジタル系のサービスにも慣れていくのがおすすめです。
コツ⑤:公式情報の確認を習慣にする
シニア割引のサービス内容は変更・終了することもあります。「前に使えた割引がなくなっていた」ということを避けるために、定期的に各サービスの公式サイトを確認する習慣をつけておきましょう。
60歳以上の生活費をシニア割引で賢く節約する方法については、60歳以上の生活費節約法をまとめた記事もぜひ参考にしてください。
なお、本記事でご紹介した割引情報はいずれも執筆時点の情報をもとにしています。サービスの内容・対象年齢・条件は予告なく変更になることがあります。正確な情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。また、費用や制度に関わる重要な判断については、信頼できる窓口や専門家にご相談されることをおすすめします。

